富野 由悠季 機動戦士ガンダム総監督

「やっていいことだと、本当に、これは本当に思っています」

夢とロマンにあふれている部分がガンダムにもあるならば、あんなCGくらいのことはやってみせようぜ!ということに、まずトライすることは、リアリズムでものを考えていくための礎になると思っているんです。ですから、やっていいことだと、本当に、これは本当に思っています。
戦争をやりながら新機種を開発して、そして戦場にリアリズムで投入してしまうこと、この仕事の方が、今言った例の方がフィクションなんです。それで出来ると思って国までも勝てると思うなんてことは、そんなめでたい話はなくて、そんな話は嘘八百なんです。

「これを達成していった時の応用技術というのは、とても生まれるだろう」

技術でどうとでも誤魔化せる時代にもなっている部分もありますけれども、人型のモノを動かすということが、工学的にどれほどバカバカしくて、大変な事か。だけどこれを達成していったときの応用技術というのは、とても生まれるだろう。そういう意味では、ブレイクスル―になるような要因というのは、はらんでいると思っています。一見遊びごとかもしれないけれども、この遊びごとを、今出来るという平和な日本という御世(みよ)は、とても素敵な事だと思いますので、新たに参加してくださった皆さん方を含めて、もうちょっと具体的に考えて、せめて立ち上がるガンダムが見せられるものなら、見せてほしい。それはまさに、この年になった自分にとっては嬉しいことだから。

「どうであれ動いてくれたら、また次の何かを考えてくれる子供たちが出てきてくれるんじゃないのか」

どうであれ動いてくれたら、また次の何かを考えてくれる人たちが出てくるんじゃないのか。考えてくれる子供たちが出てきてくれるんじゃないのか、その子供たちがこの問題点とバカバカしさはいい加減でやめましょうよ、と言うのかもしれない。だけど、そういうことを考えさせてもらうためにも、具体的にこういうことを“やってみせる”ということは、とても大事なことだと思っていますので、今後とも宜しくご協力いただきたいと思っています。

橋本 周司 プロジェクト技術監修 早稲田大学 副総長・理工学術院教授

「いかに動かすのが難しいかという事、どうやってクリアするかという事が問題」

このプロジェクトはやっと第一歩が終わったところです。沢山の応募をいただきまして、それぞれ色々なアイデアがあり、大変楽しく審査をさせて頂きました。今日は4名の方に我々の仲間に入っていただくということになりました。それぞれ特色がありまして、いかに動かすのが難しいかという事、どうやってクリアするかという事が一つ問題だと思っています。

「それぞれ非常に違った角度から、我々の仲間として考えていくのに一番良い人達だろう」

金子氏のアイデアは、2つのロボットが組むということで、2本足で立つことも難しいロボットを、シチュエーションで何とか回避して、実際に動かしていこうというアイデアです。チェン氏のアイデアは、ロボットの中の機構を工夫することによって、2足歩行を実際に18mで実現できるのではないかという、そういうアイデアです。木原氏のアイデアは全く別で、ロボットの中に全部を収めるのは難しいので、外にそれを補助する機構を作って、何とかロボットを動かしていこう、というアイデアです。岡田氏のアイデアは、ロボット開発のこれからのスタンダード、あるいは次期ガンダムを考える時にはどういうツールが必要か、という立場からシステム開発をするというアイデアです。
それぞれ非常に違った角度から、われわれ仲間として考えていくのに一番いい人たちだろうと言うふうに思っています。

本広 克行 映画監督

「エンターテインメント性とか格好良さとか、そういうものを追及しています」

今このプロジェクトは、まさに今紙の上での話を進行しています。ガンダムの様々な検証をしている最中で、色々なエンターテインメント性とか格好良さとか、そういうものを追及しています。僕がここにいるということは、そのエンターテインメント性を担っているのだと思います。

「ガンダムの歴史を見られるように、歴史を実現可するようになっていれば、もっと素敵かと思っています」

今色々なアイデアをもちまして、ガンダムといえば僕の中ではとてもすごい歴史みたいになっていますので、その歴史を見られるように、歴史を実現可するようになっていれば、もっと素敵かと思っています。第2次の応募も期待しておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ピトヨ ハルトノ 中京大学工学部教授

「難しいから、ちょっと無謀な部分もあるから“チャレンジ”という言葉が相応しい」

最初にこのプロジェクトが立ち上がった時に、色んな知り合いのロボットの専門家に「こんなのできるわけがない」と言われました。18mのロボットを歩かせる、これは6階建ての建物を歩かせることに相当します。難しいから、ちょっと無謀な部分もあるから“チャレンジ”という言葉が相応しいと思います。

「本当のチャレンジはここから」

今日は4人も素晴らしい仲間が加わるので、何か出来そうな気もします。が、しかし、本当のチャレンジはここからで、今までは紙の上のチャレンジなのですが、今度、それを実現しなければならない。たぶんもう1つ2つブレイクスルーがないと、まだまだ出来ないと思います。なので、今度は一緒にみんなで力を合わせて、何とかこのブレイクスル―を達成して18mのロボットを動かすということを期待しています。

齋藤 精一 Creative Director / Technical Director : Rhizomatiks

「引き続き、2つ3つブレイクスル―がないと絶対に実現が出来ない」

バーチャルと言っても、プロジェクションだけで全部これが出来るのかと言えば、絶対そうではなくて、今回4名新しく加わっていただきましたが、ロボティクス的に実際動くものと、プラスαで環境を作っていくのか、もしくはそれをもっと本物に近づけるために演出をしていくというところは、引き続き、2つ3つブレイクスル―がないと絶対に実現が出来ないと思います。

「もっと地に足の着いた開発のフェーズにどんどんといければ」

今スタート地点に立ったところで、これからもっと地に足の着いた開発のフェーズにどんどんといければと思っています。第2次の募集でまだまだ色んな才能が必要なので、是非国内外の皆さま、奮ってご応募いただければと思います。